エア・インディアのパイロット、母親の無料航空券を要求して出発遅れる
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【7月2日 AFP】インド航空大手エア・インディア(Air India)の国内線パイロットが、母親に無料航空券が支給されなかったことに反発し、母親を操縦室に入らせ、降機させた場合は離陸しないと揺さぶりをかける騒ぎがあった。同国の英字日曜紙サンデー・エクスプレス(Sunday Express)が2日報じた。
同国西部プネー(Pune)発ニューデリー(New Delhi)便の担当だったこのパイロットは、「ダミーの搭乗券」を母親に発券するよう要求し、約2時間のフライトで乗員が着席するはずの折りたたみ式の補助席に母親を座らせた。
空港職員は「パイロットが母親を搭乗させるよう言い張っていた時、騒ぎが業務部と営業部に通知された。パイロットは母親を降ろしたら離陸を拒否すると警告していた」と当時の様子を語った。パイロットは、母親が病気を患っているため空港に残していけないと主張していたという。
エア・インディアのロヒト・ナンダン(Rohit Nandan)会長は「通知を受けた後、ゼネラル・マネージャーが事情を調べた」とコメントし、このパイロットを懲戒処分にする予定だと付け加えた。
エア・インディアのパイロットとその家族は、空席があるときに限り同社の無料航空券の支給対象となっている。この便の乗客数は122人で満席だったが、騒ぎが原因で出発が20分遅れた。(c)AFP