【6月29日 AFP】東京都武蔵野市の「井の頭自然文化園(Inokashira Park Zoo)」で、台風により破損した飼育施設から逃げたリスの数よりも捕獲した数が多かった「謎」について、同園は29日、もともと飼育していたリスの正確な数を把握していなかったためと説明した。

 台風4号が日本を縦断した前週、園内のリス展示施設が強風による倒木で破損し、リスが脱出。職員らが逃げたリスの捜索を続けていた。

 井の頭自然文化園は当初、逃げたリスの数を約30匹と発表していた。だが、28日の発表では捕獲したリスの数は38匹に上り、さらに同園には現在も1日あたり約5件のリス目撃情報が寄せられているという。

 捕獲数には野生のものが含まれているとの見方も出ているが、周囲に野生のリスが生息していないことから、実際には当初考えていたよりも多い40匹以上のリスが逃げたものとみられる。

 同園はまた、リスが頻繁に繁殖を繰り返すため、正確な飼育数を把握していないと説明した。

 29日までに同園が捕獲したリスは39匹となっている。(c)AFP