【6月8日 AFP】カナダ・ケベック州(Quebec)州モントリオール(Montreal)で7日、学費値上げに反対する学生たち数千人がヌードで抗議デモを行った。同地では現在、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)カナダGP(Canadian Grand Prix 2012)が開催中で、学生らにはこの国際的なイベントを通じて注目を集めようとの目的があった。

 過去3か月間にわたり、学生らは同州の学費値上げに対して抗議を続けている。同日夕のデモでは、学生たちがF1会場付近に近づかないよう、機動隊がスタンガンや催涙ガスを発射するなどデモ隊と衝突した。警察当局によると、夜までに40人近くが逮捕された。

 学費の学生負担分引き上げを求めているモントリオール市は、F1開催費を一部出資している。ヌードで抗議した理由についてグレーの下着1枚で参加した男子学生は、「州に透明性を要求しているから」と説明、また「州政府は仮面をかぶっている。交渉の際に見せたように、州は本当の(値上げの)動機を隠している」と批判した。

 2月以来、16万5000人以上の学生たちが授業への出席を拒否する抗議行動に参加し、また毎晩のように行われているデモには数万人が参加してきた。これまでに起きた散発的な警察当局との衝突で、数百人が逮捕されている。(c)AFP

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