【6月4日 AFP】英国・ロンドン(London)の観光名所で「ビッグベン(Big Ben)」の愛称で親しまれている国会議事堂(Houses of Parliament)の時計塔が、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)即位60年を記念して「エリザベス・タワー(Elizabeth Tower)」と改名されることになりそうだ。

 1日の英大衆紙デーリー・メール(Daily Mail)が報じたもので、デービッド・キャメロン(David Cameron)首相ら国会議員331人が時計塔の改名賛同書に署名したという。

 19世紀ゴシックリバイバル(Gothic revival)様式建築の国会議事堂の一角にそびえる高さ96メートルの時計塔は、上部に設置された大時鐘の愛称から通称ビッグベンとして知られる。特徴あるこの鐘の音はロンドン中心部に響き渡り、時刻を知らせている。

 議員らは、通称としてビッグベンを使い続けるのは問題ないが、時計塔の正式名称は「エリザベス・タワー」とするべきだと主張している。

 国会議事堂では1897年にも、ビクトリア女王(Queen Victoria)が英元首として初めて即位60年を迎えたことを記念して議事堂南側の塔がビクトリア・タワー(Victoria Tower)と改名されている。(c)AFP

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