【6月2日 AFP】英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II、86)自らが家族を撮影した英王室のホームムービーが1日、初公開された。

 エリザベス女王の在位60年を記念し、息子のチャールズ皇太子(Prince Charles)から女王へのお祝いとして1日夜、放送された英BBCテレビのドキュメンタリーの中で、英王室の非公式映像が数多く登場した。ホームムービーの多くはエリザベス女王自身と夫のフィリップ殿下(Prince Philip)が撮影した映像で、バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)の内側の日常や、英王室ファミリーのより身近な素顔がうかがえる内容となっている。
 
 皇太子はBBCテレビの番組で、1953年の戴冠式を前に自分の母親であるエリザベス女王が冠の重さに慣れる練習をしていた思い出話を明かした。「子どもだった私たちがお風呂に入れられている時に、母がやって来たのを思い出す。冠をかぶってね。ものすごくおかしかった。練習していたんだ」。戴冠式の後の女王の姿を写した映像もある。

 また1948年の映像には、生まれてまだ1歳にならないチャールズ皇太子をあやしたり、歩こうとする皇太子を支える女王の姿もあり、王室の古い世代に対して世間がもっている頑固で形式的なイメージを裏切っている。

 エリザベス女王は1952年に即位し、戴冠式は翌53年の6月2日に行われた。英国では今年6月2~5日までが祝日となり、1000隻の船によるテムズ川パレードなど様々な記念行事が行われる。(c)AFP

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