【5月20日 AFP】一風変わったギネス世界記録(Guinness World Records)樹立にこだわる中央アジアのトルクメニスタンに18日、今度は外装で覆われたものとしては世界最大の観覧車が登場した。

 首都アシガバート(Ashgabat)に作られた高さ47.6メートルのこの観覧車は、その名も「宇宙(Alem)」。6人乗りのゴンドラ24個が、大きな八角星形のデザインが施された鉄骨とガラス製の巨大なケース内に収容されている。

 ギネス世界記録の審査員は、この奇妙な建築物を「外装建築で囲まれた世界最大の観覧車」だと認定した。新憲法制定の記念日に当たる18日に行われたオープン式典には、グルバングルイ・ベルドイムハメドフ(Gurbanguly Berdymukhamedov)大統領も出席した。

 ベルドイムハメドフ大統領はサパルムラト・ニヤゾフ(Saparmurat Niyazov)前大統領が進めた風変わりな個人崇拝を一掃すると公約している。その一方で、ガス資源の豊富なトルクメニスタンは莫大な資金を費やして奇妙な建築物を次々と建設しており、既に「世界最大の星形建造物」や「世界一高い旗ざお」「世界最長のカーペット」などのギネス記録を持っている。

 2009年には「世界で最も噴水の多い公共広場」を発表。さらに、首都に仏「エッフェル塔(Eiffel Tower)」か米「自由の女神(Statue of Liberty)」のような象徴的な建造物を建設する計画を発表していた。

 トルクメニスタンは社会統制が厳しく、独立メディアや政府批判を認めていない。(c)AFP

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