【2月16日 AFP】英誌「エコノミスト(Economist)」の調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(Economist Intelligence UnitEIU)」が15日発表した「世界主要都市の生活費ランキング」で、前年4位のスイス・チューリヒ(Zurich)が東京を抜いて1位になった。

 東京は2位に転落。3位にはスイス・ジュネーブ(Geneva)と大阪が並び、5位以下はノルウェー・オスロ(Oslo)、仏パリ(Paris)、豪シドニー(Sydney)、同メルボルン(Melbourne)、シンガポール、独フランクフルト(Frankfurt)の順だった。

 チューリヒが1位になった背景にはスイスフラン高がある。ユーロ債務危機を受け、投資家らが安全な資金の避難先としてスイスフラン買いに走ったことで、スイス中央銀行は前年9月、スイスフランの対ユーロ相場に1ユーロ=1.20フランの上限を設定するに至った。

 ただ、輸入品が比較的安く手に入り、経済も安定して物価インフレ率が低く抑えられているため、チューリヒの住民はさほど痛みを感じていないと言われる。

 調査では、世界130以上の都市を対象に、製品・サービス167項目の加重平均価格をもとに海外赴任者の生活費を指数化した。(c)AFP