【2月12日 AFP】米国のカップルが捕まえた「紫色のリス」が、インターネット上で話題になっている。なぜ紫色になったのか、多くの人が謎の解明に挑戦しているが、今のところ答えは出ていない。

 問題のリスを捕らえたのは米ペンシルベニア(Pennsylvania)州在住のパーシー・エマート(Percy Emert)さん、コニー(Connie Emert)さん夫妻。「全く見当が付かない。本当に紫色なんだ。みんなは私たちが着色したと思っている。でも本当に、私たちはただ見つけただけで、リスは紫色だったんだ」とパーシーさんは言う。

 夫妻が米気象情報サイト「アキュウェザー(accuweather.com)」に語ったところによると、飼育している鳥たちを野生動物から守るために庭に設置したかごに5日、このリスが入っていたという。

■珍説も登場

 アキュウェザーでは、リスが紫色になった理由の解釈を試みている。気象学者のダン・コトロウスキ(Dan Kottlowski)氏の推測はこうだ。「リスは、何にでも潜り込む。紫色のインクかペンキに入って染まったのではないか」

 だが、読者の1人は次のように反論し、コメント欄で警鐘を鳴らした。「そんな説明じゃ話にならない。あの色はチリアンパープルによく似ている。これは軟体動物に存在する自然の有機臭素化合物で、陸上生物ではほとんど見かけることがない。このリスは、臭化物を体内に取り込みすぎたのだ。きっと、臭化物の添加された水圧破砕用の溶液を飲み続けためだろう。気を付けたほうがいい、そのうち人間も膀胱がんになりかねないぞ」

 一方、別の読者はやはりコメント欄で、あっさりと言い切った。「あいつはブルーベリーをバケツ一杯食べたんだよ。決まってるだろう」

 米SNSフェイスブック(Facebook)に作られたこの紫色のリスのページには、「君のママは赤いリスで、パパが青いリスだったって本当?」と紫色のリスに問いかけるマンガが掲載されている。(c)AFP

【参考】気象サイト・アキュウェザーの「紫色のリス」の記事(英語、写真・動画あり)