【2月1日 AFP】これまで運転技術で男性より劣るとされてきた女性のほうが、駐車の際には高い能力を発揮するという調査結果が、前月30日に発表された。

 英駐車場運営会社NCPが、国内700か所の駐車場に設置したCCTV(監視カメラ)の映像と2000人のドライバーへのインタビューを分析した結果、駐車方法やかかった時間など様々な側面を考慮すると女性に軍配があがったという。

「経験上、男性の方が習熟が早く、実技もたいがい上手なので今回の調査結果にはかなり驚いた」と、調査に協力した自動車教習所の教官ニール・ビーソン(Neil Beeson)氏は語る。「だが、女性の方が情報をよりよく記憶することはあり得る。調査結果は、男性の方が空間認識能力に優れているという定説も覆しているようだ」と付け加えた。

 調査では、駐車スペースを見つけるのに要した時間や駐車スペースへの入り方、駐車にかかった時間、車の位置の修正回数、駐車の完成度など7項目を調べた。

 20点満点のうち、女性の平均点は13.4点だったのに対し、男性平均は12.3点だった。

 駐車にかかった時間については男性が16秒で、21秒の女性より短く、駐車位置の修正回数も少ないなど男性が優位だった項目もあった。

 だが駐車スペースの発見は女性の方が早かった。男性は駐車場を早く通り過ぎてしまったり、教官推奨のバックで駐車する手段を使う傾向が強いのが原因だ。

 最終的な駐車位置については、53%の女性がスペースの中央に駐車できたのに対し、男性は25%にとどまっている。(c)AFP