【1月26日 Relaxnews】お高く止まった調味料やミネラルウォーターの有料メニュー化など、ニューヨークのグルメガイド「ザガット(Zagat)」は、昨年同ガイドのウェブサイトで一番人気だった「レストランの腹立ちトレンド・ランキング」の2012年版を発表した。

 今年このランキングで1位となったのは、「犬を連れてディナーに来る人」だった。25日に発表したランキング評でザガット編集部は「誤解しないでいただきたいのは、私たちは犬が大好きだが、ただ犬と並んでディナーを食べる必要はないのではないかと考える」と断り書きをしている。

 他には「もったいぶったケチャップ」も挙げられている。これはハインツ(Heinz)のケチャップのような量産品の調味料を馬鹿にし、ハンバーガーやフライドポテト用に「有機栽培トウガラシの自家製ジャム」のような調味料を提供するトレンドのことだ。同じようなことは水についてもいえ、ボトル入りウォーターや炭酸水をやたらと高級視するトレンドもある。

 また「創造的」に見せたいためか、レストランの名前にピリオドやコンマといった句読点や小文字を多用するトレンドも、評判が芳しくないようだ。

 この傾向は世界中で広くみられ、前者の例はブラジルで最も有名な高級レストランの店名「D.O.M.」、後者はアバンギャルドな米シカゴ(Chicago)の有名シェフ、オマロ・カントゥ(Homaro Cantu)氏の最新レストラン「iNG」が一例で、ザガットでは酷評だ。「こ.のピ.リ.オドはなん.なんだ?要らないピリオドがいくつも入っていると検索も大変だ。それから、メニューが全部、小文字でタイプされているのもいかがなものか。それで値段も小さく感じられるとでも思っているのだろうか?考えてもみてほしい。そんなことでは、誰も騙されません、以上」

 一方、昨年のランキングは、レストランユーザーによるウェブサイト「Yelp」上で話題となり、コミューナル・テーブル(大テーブル)や移動レストラン、アジアン・フュージョン料理などが矢面に立たされた。(c)Relaxnews/AFPBB News

【参考】米NY「ザガット」の「レストランの腹立ちトレンド・ランキング」2012(英語)