【1月20日 Relaxnews】使っている食器を変え、食卓を模様替えするだけで、食事の量を減らして痩せられるかもしれない。そのような実験の報告が18日の米学術誌「消費研究(Journal of Consumer Research)」に掲載された。

 米コーネル大学(Cornell University)の研究チームが行った実験で、小さくて料理と合わない色の食器を使うと、盛り付ける食べ物の量が9~31%減ったことが分かった。現代のディナープレートの大きさは、約110年前の1900年と比べて23%近く大きくなっているという。

 学生225人が参加した実験では、7種類の大きさのボウルを用意し、どれかひとつのボウルにトマトスープを一定の量だけ注ぐよう指示した。ボウルは基準となるものが1つと、それよりも大きいものと小さいものを3種類ずつ用意した。結果は予想通り、ボウルが小さいほど注ぐスープの量は少なく、ボウルが大きいほど多くなった。

 料理と食器のカラーコーディネートでも食べる量を減らすことができる。研究チームは、料理と合う色ではなく、料理とコントラストのある色の食器を使うことを勧めている。

 例えば実験の参加者に自分でトマトベースの赤いパスタを白い皿に盛り付けさせたり、ホワイトソースのパスタを赤い皿に盛り付けさせたりしたところ、盛り付ける量が21%減った。またテーブルクロスの色を変えることによって、盛り付ける量が10%減ったという。

 「消費研究」には使うフォークを大きくすると食べる量が減るという別の論文も掲載されたことがある。(c)Relaxnews/AFPBB News