【1月19日 AFP】東京大学（Tokyo University）では、海外との競争力を高めることを目的に、入学時期を国際標準に合わせて秋へ移行する方針が検討されている。報道各社が18日に報じた。

　入学時期について検討を進める学内の懇談会は、20日に公開される報告書で、世界トップクラスの東大のあり方をグローバルスタンダード（国際標準）に合わせるべきだと提言している。

　時事通信（Jiji Press）ならびに共同通信(Kyodo)によると、秋入学への移行が採用された場合、5年後の実現を目指すという。

　報道によると懇談会は、世界各国の大学の約70％は秋入学を採用していると報告。また日本の4月から始まる「年度制度」が、盛んな国際交流を妨げる一因となっていることも指摘した。

　1万4000人の学部生のうち、海外留学生の割合が1.9％にとどまっている東大に比べ、米ハーバード大学ではその割合は10％と大きい。

　一方で、秋入学に移行した際の就職活動への影響、さらに医師や弁護士、公務員などの試験が現行の年度制度に合わせて行われているなど、課題も指摘されている。(c)AFP