【1月17日 AFP】多くの人が収入増の機会を求めて農村部から都市部に移動している中国で、2011年に都市部の人口が史上初めて農村部の人口を上回ったことが分かった。

 中国国家統計局(National Bureau of Statistics)が17日に発表した統計によると、中国の総人口、約13億5000万人のうち、51.27%に当たる6億9080万人が都市部に居住していることが明らかになった。

 中国は30年ほど前まで農業を主な産業とする国だったが、その後導入された改革開放政策によって、経済が発展する都市部や沿岸部への大量人口移動が進んだ。

 国家統計局によると、2011年に農村から都市部に移動した中国人の数は2100万人。これはスリランカの総人口に匹敵する。都市部での人口増に伴い、農村部の人口は減少した。

 農村から都市部に移動する人々の多くは出稼ぎ労働者たちだ。世界第2位の経済大国となった中国の成長は、こうした出稼ぎ労働者たちによって支えられている。(c)AFP