【1月17日 AFP】ニュージーランド農業者連盟(New Zealand Farmers Federation)が、一流のヒツジの毛刈り職人の技は世界のトップスポーツ選手にも匹敵するとして、羊毛刈りの五輪競技採用を求めている。

 ニュージーランド北島のマスタートン(Masterton)で3月に行われるヒツジの毛刈り世界選手権(World Shearing Championships)を前に、農業者連盟の広報担当、ジャネット・マックスウェル(Jeanette Maxwell)氏は、いまや羊毛刈りは正真正銘、国際的に認知されるべきスポーツだと話す。

「スポーツとしての毛刈りの価値を、オリンピックの舞台に登場するまでに格上げするが来た。オリンピックが無理なら、英連邦競技大会(コモンウェルス・ゲームズ、Commonwealth Games)の競技に加えるのも一案だ」(マックスウェル氏)

 マックスウェル氏によると、熟練した毛刈り職人は、8時間で700頭のヒツジの毛を刈るという。これはマラソン2回分に相当するとされてきた。同氏は「肉体的な面でも、(一流の職人の)毛刈りはトップスポーツ選手並み」と保証する。既にニュージーランドの主要スポーツ振興財団「SPARC」は毛刈りをスポーツ競技と認定し、大会の費用を助成するなどしている。

 ニュージーランド統計局によると、同国では人口約440万人に対し、ヒツジの数はこれよりも多い4000万頭に上るという。(c)AFP