【12月24日 AFP】ニュージーランド北島のプハカ/マウント・ブルース国立野生動物保護区(Pukaha Mount Bruce National Wildlife Center)で、全身が白いキウイが生まれた。関係者が23日、明らかにした。飼育下で真っ白なキウイが生まれたのは、今年5月にふ化してマヌクラ(Manukura)と名付けられたひなに続いて2羽目。

 北島に生息するキウイの中には、羽毛が白くなる劣性遺伝子を持つ個体が少数存在する。このような雄と雌の間に生まれたひなは全身が白くなることがある。

 ニュージーランド自然保護局で飼育下のキウイの繁殖に取り組むダレン・ページ(Darren Page)氏によると、電波発信機を使って父親はマヌクラと同じであることが確認されたという。母親は未確認だが、羽毛が白くなる遺伝子を持っているキウイはとても珍しいので、おそらく母親も同じだろうとページ氏は話している。

 ひなはマオリ語で「支えられた命」を意味するマウリオラ(Mauriora)と名付けられた。マヌクラは「主たる地位の」という意味だ。

 キウイはニュージーランドを象徴する鳥だが、ネズミ、ネコ、イヌ、フェレット、フクロネズミなどに捕食されてその数を減らしており、現在の生息数は7万羽を下回ると推定されている。(c)AFP

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