【12月22日 AFP】経済危機にあえぐスペインで22日、賞金総額25億ユーロ(約2560億円)の宝くじの当選番号が発表される。

 賞金総額が高額なことからこの宝くじは、スペイン語で「ふとっちょ」を意味する「エル・ゴルド(El Gordo)」と呼ばれている。1人の平均購入額は60ユーロ(約6100円)を超え、街角には経済危機脱出の夢をくじに託す人たちが長蛇の列を作った。失業率が21.5%に達し景気後退入りも予想される中、今年は国民の5人に4人がこのくじを購入するとみられる。

 2世紀近い歴史を持つエル・ゴルドはスペインのクリスマスの風物詩。家族や友人、同僚などと一緒にひとつの番号を共同購入できる仕組みになっている。当選番号は毎年、首都マドリード(Madrid)にある元孤児院、サン・イルデフォンソ(San Ildefonso)学校の生徒たちが聖歌に乗せて発表し、全国放送される。(c)AFP/Elodie Cuzin

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