【12月9日 Relaxnews】チョコレートコーティングもなければ、イチゴの飾りつけもない。キャラメルやタフィーのソースもかかっていない。そんな「シンプルで飾り気のない」スイーツ「カヌレ」が来年のトレンドになると、米国の権威ある料理団体の専門家たちはみている。

 米ジェームズビアード財団(James Beard Foundation)の食のトレンドに関する最新報告によると、フランス・ボルドー(Bordeaux)地方のお菓子「カヌレ」が2012年、新しいカップケーキとしてトレンドになりそうだという。カヌレは小麦粉、卵黄、砂糖などを混ぜたクレープ生地のような生地を焼いたお菓子で、中身はずっしりと腰があり、表面はぱりぱりとした食感なのが特徴。

 また同報告は、世界各地のドーナツ類の復権も予想している。例えばフルーツを詰めた中央ヨーロッパ風の大きなペストリー「コラキ」、生地を油で揚げてシンプルなシロップをかけたトルコの「ロクマ」、ポルトガル風シュガードーナツともいえる「マラサダ」などだ。

 一方、飲食料品開発企業Center for Culinary Developmentが前月出した報告の中で、トレンドウォッチャーのカラ・ニールセン(Kara Nielsen)氏は、フランス北西部ブルターニュ(Brittany)地方のお菓子「クイニーアマン」の人気に復活の兆しがみられると分析している。(c)Relaxnews/AFPBB News