【12月9日 AFP】『アンネの日記』の作者であるユダヤ人少女アンネ・フランク(Anne Frank)がオランダ・アムステルダム(Amsterdam)の隠れ家に移り住む前に9年間住んでいたアムステルダム・サウス(Amsterdam-South)のアパートが10日、一般公開される。同国の住宅公団Ymereが8日発表した。

 アンネと家族は、1931年に建てられたレンガ造りのこのアパートに1933年から1942年まで住んでいた。

 Ymereはアパートを2004年に購入。翌2005年、フランク家の写真を基に、当時の状態を再現するための修復作業が始まった。ベッドルームは5つで、テラス付き。床はリノリウム製だ。広報は、「アンネ・フランクが第2次大戦前に最も幸福な時を過ごした場所。当時としてはしゃれた作りです」と説明した。入場券は1枚7.5ユーロ(約780円)で、近隣住民を中心に約400人に販売するという。

 1942年、ナチス占領下のアムステルダムで、アンネと家族は、運河沿いにある別の家族の家の裏側にある秘密の隠れ家での生活を余議なくされた。アンネはナチスに見つかってしまう1944年まで、この隠れ家であの有名な日記を書いていた。(c)AFP