【11月18日 AFP】自国の文化に高い誇りを持つ国民として知られるフランス人だが、実際にフランス文化が他国の文化よりも優れていると考えているフランス人は27%に過ぎないことが、米非営利調査機関ピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)が17日に公表した調査で分かった。

 ピュー・リサーチ・センターは3~4月、英国、フランス、ドイツ、スペイン、米国の5か国で、それぞれ無作為に抽出した1000人に電話による意識調査を行った。

 その結果、「自国民は完ぺきではないが、他国の文化より自国の文化の方が優れている」との質問に、73%のフランス人が「そう思わない」と答えた。同じ質問に「そう思う」と答えたのは米国人が49%と最も多く、ドイツ人(47%)、スペイン人(44%)、英国人(32%)と続いた。

 ピュー・リサーチ・センターによると、自国文化に自信を持つ米国人は減少している。米国文化が優れていると答えた米国人は、2002年の調査では60%、2007年には55%で、自国文化に優越感を持つ米国人は年齢、性別、教育レベルに関わらず総体的に減少しているという。

 一方、価値観についての質問では、米国人は人生の目標を達成するための「自由」を重要と考える人が58%と最も多かった。また、ドイツ人は、「人生での成功は、自分ではコントロールできない外部の力によって決定される」と考える人が72%と最も多かった。(c)AFP

【参考】調査結果(英語)