【10月19日 AFP】英紙タイムズ(Times)は18日、サッカーというスポーツの誕生は、一般に考えられているよりも300年ほど前だったことを示す証拠が発見されたと報じた。

 サッカー史上初の公式国際大会は、イングランドとスコットランドの間で1872年に行われた。しかし、今回見つかった新証拠は15世紀の王侯貴族の間で、サッカーが行われていたことを示しているという。ブタの膀胱を膨らませて革を張ったものをボールとし、足以外は使ってはいけないルールだったという。

 グラスゴー(Glasgow)にあるスコットランド・フットボール博物館(Scottish Football Museum)の学芸員リチャード・マクブリーティ(Richard McBrearty)氏はまた、1497年にスコットランド王ジェームズ4世(James IV)が「フットボールのボール("fut ballis")」が入った袋に2シリングを払ったことを記録した勘定書も発見した。

 スコットランド国立図書館(National Library of Scotland)の古文書目録を作り直していた際にこれを発見したマクブリーティ氏は、「サッカーは19世紀に起きた革命というよりも、徐々に進化してきたというべきものだ」とタイムズ紙に語った。
 
 古文書の中には、1569年にエリザベス1世(Elizabeth I)の前で行われた試合の記録も残っていた。この試合では20人のプレーヤーが約50メートルのピッチの中でボールを蹴ってまわり、木をゴールポストとして使っていたことが記されている。(c)AFP