【10月11日 AFP】第1次世界大戦中の1917年に、北大西洋で独軍の魚雷攻撃をうけて沈没した英国の貨物船マントラ(Mantola)号の探索に、米海底探査会社オデッセイ・マリン・エクスプロレーション(Odyssey Marine Exploration)が成功した。同社が10日、明らかにした。マントラ号は、現在の価格で1900万ドル(約14億5600万円)相当の銀、約20万オンス(約5670キログラム)を積んでいたという。同号の引き揚げは来年となる見通し。

 マントラ号が見つかったのは水深2500メートルの海底で、オデッセイ社が前月末に発見した英艦船ゲアソッパ(Gairsoppa)号が沈没した海底からは、わずか160キロの位置だという。ゲアソッパ号は第2次世界大戦中、やはり独軍潜水艦の魚雷攻撃で沈没。現在の価格で2億1000万ドル(約160億円)相当の銀を積んでいた。

 オデッセイ社のマーク・ゴードン(Mark Gordon)社長は、マントラ号の引き揚げ作業は、コスト効率を考慮してゲアソッパ号の引き揚げと併せて行う計画だと話している。(c)AFP

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