【9月26日 AFP】米カリフォルニア大学バークレー校(University of California at Berkeley)の共和党学生部(Campus Republican)の学生たちが、購入者の人種や性別によって商品の値段が違うベイクセール(手作りケーキなどのバザー)を計画したところ、人種差別的だとして脅迫まで起きる騒ぎになっている。

 同大共和党学生部のショーン・ルイス(Shawn Lewis)代表は、入学審査の際に人種と性別を考慮することをカリフォルニア州の公立大学に求める法案に抗議する目的で「多様性増大ベイクセール(Increase Diversity Bake Sale)」と銘打ってこのイベントを企画したと説明し、批判的な人が過剰反応したと述べた。

 同学生部のフェイスブック(Facebook)のページには、提供する商品の値段が購入者の人種別に掲載されている。白人は2ドル(約150円)、アジア人は1ドル50セント(約115円)、中南米系米国人は1ドル(約76円)、黒人は75セント(約57円)、アメリカ先住民は25セント(約19円)だ。さらに、「女性は全員25セント!」と付け加えられていた。
 
 ルイス代表は米CNNテレビに「これほどの反響があるとは思ってなかった」と語った。「最初の数時間だけで数百件の投稿がぼくたちのフェイスブックのページに寄せられた。腹を立てる人もいるだろうとは思っていたけれど、個人的な脅迫まで受けるとは思わなかった」。脅迫には身体的な傷害をほのめかすものや、「テーブルに放火してやる」「売り物をお前たちに投げつけてやる」といったものがあったという。それでもルイス代表らは予定通り27日にこのイベントを開催するつもりだ。

 一方、米民主党学生部のアナイース・ラブワ(Anais LaVoie)代表は、イベント主催者らに謝罪を要求した。米ABCテレビによると、ラブワ代表は「彼らの主張のやり方、彼らの使った言葉、大学キャンパスにいる有色人種の人びとの苦しみを笑いものにしたことは、私にとって実に胸の悪くなるようなことだ」と語った。(c)AFP