【9月1日 AFP】ドイツ西部ボン(Bonn)で、路上で客引きをする売春婦からパーキングメーターに似た機械で税金を徴収するシステムが、前週から導入されている。

 税金徴収用メーターは自動車のパーキングメーターに似た形状で、市中心部に近い工業地域の路上に設置されている。

 売春婦1人が徴収される税金は、客の数に関わらず、1晩で6ユーロ(約660円)で、通りに立つ売春婦たちは、午後8時から翌朝午前6時まで有効のチケットを購入する。違反した場合は、1回目は警告、2回目からは罰金が科せられる。市当局者によると、ドイツで売春婦に課税する自治体は他にもあるが、メーター制を導入したのはボンが初めてだという。

 ボン市では、メーターで税金を徴収する規則をドイツ語とその他の言語で書かれた説明書を、前もって売春婦たちに配布しており、年間20万ユーロ(約2200万円)の増収を見込んでいる。

 路上で不定期に客引きをする売春婦はボンに200人あまりいるとみられているが、実際に働いているのはひと晩平均20人前後だという。ちなみに導入されて初めての週明けとなった前月29日、メーターから回収された税金は計246ユーロ(約2万7000円)だった。(c)AFP