【8月9日 AFP】キューバの首都ハバナ(Havana)から米フロリダ(Florida)州最南端フロリダキーズ(Florida Keys)までの166キロを泳いで渡るフロリダ海峡(Florida Straits)横断の旅に挑んでいた61歳の米国人遠泳スイマー、ダイアナ・ニヤド(Diana Nyad)さんが9日、全距離の半分ほど泳いだところで挑戦を断念した。米CNNが伝えた。

 海がうねりを上げるなか、肩の痛みとぜん息の症状に苦しめられたニヤドさんは、現地時間午前0時45分ごろに船上にひきあげられると、おう吐した。ニヤドさんは「悲しくはない。間違いなく適切な判断だった」と語ったという。

 ニヤドさんは米国とキューバの歩み寄りに一役買いたいと語り、7日夜、フロリダ海峡横断達成への2度目の挑戦に旅立った。成功していれば、シャークケージなしでフロリダ海峡を泳いで渡る史上初の記録を達成するはずだった。

 ニヤドさんは1978年にもフロリダ海峡横断に挑戦したが、悪天候により途中で断念している。(c)AFP

【関連記事】61歳の米女性、サメがうろつくフロリダ海峡166キロを遠泳中