【7月13日 AFP】中国で最も人口の多い広東(Guangdong)省が中央政府に対し、「一人っ子政策」の緩和を求めたことが、12日明らかになった。

 同省政府高官によると、夫婦の片方が一人っ子の場合に子どもを2人産むことができるよう、中央政府に許可を求めているところだという。

 一人っ子政策は1979年、人口増加を抑制する目的で導入されたが、少子高齢化が進むにつれ、撤廃を求める声が高まっている。

 専門家らは、一人っ子政策が男女の数の不均衡をもたらしているとも指摘している。実際、同国では女児の中絶が横行し、女児の殺害や遺棄の例も報告されている。前年行われたある研究は、女性不足のために結婚できない結婚適齢期の男性は2020年には2400万人以上にのぼると警告している。

 一人っ子政策はまた、両親および父方と母方の祖父母の面倒を一身に背負わなければならないという計り知れないプレッシャーを一人っ子たちに与える。

 違反した場合には高額の罰金が科され、社会福祉サービスにも制限が課される。ただし、一部の少数民族や農家の家庭では、第一子が女の子であった場合は一人っ子政策が適用されない。また、一部地域では、夫婦ともに一人っ子である場合に限り2人目を産むことが許可されている。(c)AFP