【7月10日 AFP】英誌「エコノミスト(Economist)」の調査部門、エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が7日に発表した世界の都市の生活費ランキングで、オーストラリアが急浮上し、4大都市が20位までに入った。

 生活費がかかる世界都市のランキングでオーストラリアは今回、シドニー(Sydney)が6位、メルボルン(Melbourne)が7位、好況の鉱山産業の採掘地に近いパース(Perth)とブリスベーン(Brisbane)は13位と14位にそれぞれ浮上した。ロンドンやベルリン、香港や北京に住むほうが安いという結果だ。

 10年前の同じランキングでは、シドニーは71位、メルボルンは80位、パースは91位、ブリスベーンは93位だった。

 オーストラリアの大都市の生活費が急上昇したこの10年で、1豪ドル=0.5米ドルだった豪州ドルは、今年初めには米ドルと均衡するまでになった、とEIUでは解説を加えている。アジアの鉄鋼需要によって、原料の商品相場も2008年の国際金融危機前の水準にまで回復した。

 なお、この世界で最も生活費の高い都市ランキングで、東京は過去20年間、ほぼ毎年トップの座を維持している。3位には大阪がつけている。(c)AFP