【7月8日 AFP】ペルーの世界遺産マチュピチュ遺跡(Machu Picchu)で7日夜、考古学者による発見からまもなく100周年を迎えることを記念する式典が行われた。

 式典では遺跡が史上初めてライトアップされ、地元クスコ(Cuzco)のオーケストラがドボルザーク(Antonin Dvorak)の交響曲第9番「新世界」を演奏。光と音のショーが繰り広げられた。なお、国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の要請により、遺跡保護の観点から入場者数は700人に制限され、式の時間も短縮された。

 記念行事は今後も数週間にわたって行われ、アンデス地方の伝統舞踊やコンサート、時代行列、秘教の行事、学術会議などが予定されている。

 マチュピチュは1911年7月25日、米考古学者ハイラム・ビンガム(Hiram Bingham)により発見された。彼は科学誌ナショナル・ジオグラフィック(National Geographic)誌でこの「失われたインカ帝国の都」に関する発見を発表している。

 しかし、ペルーの専門家らはそれ以前にマチュピチュは発見されていたと主張しており、さらにビンガムが遺物4万4000点を「略奪」し、米エール大学(Yale University)に持ち去ったと非難してきた。そのうちの366点は今年3月、ペルーに返還されている。(c)AFP