【6月28日 AFP】国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の世界遺産委員会は27日、エチオピアの「コンソ(Konso)の文化的景観」、ケニアの「モンバサ(Mombasa)のフォート・ジーザス」、ベトナムの「胡朝(Ho Dynasty)の城塞」を新たに世界遺産リストに加えた。

 コンソはエチオピアの高地にあり、400年前から受け継がれてきた石壁のテラスや要塞化された住居などが特徴。ユネスコは「21世代前から脈々と受け継がれてきた文化的伝統は、文化が生きていることを如実に示す例」だと絶賛した。

 フォート・ジーザスは、モンバサを支配していたポルトガル人たちが、16世紀の終わりに港を守るために建設した。ユネスコは「当時のポルトガルによる軍事要塞化を示す卓越した例」だと述べている。

 14世紀の胡朝の城塞については、城塞の建物が「東南アジアの王朝都市の新しい様式を示している」と説明している。

 このほか、「シリア北部の古代集落」、イランの「ペルシャ庭園」、アラブ首長国連邦(UAE)の「アル・アインの文化的地域:ハフィート、ヒーリー、ビダ・ビン・サウードとオアシス地域」、スペインの「セラ・デ・トラムンタナの文化的景観」、トルコの「セリミエ・モスクと周辺施設」、スイスやフランスなどにまたがる「アルプス山脈周辺の先史時代の湖畔住居群」も世界遺産に登録された。(c)AFP