【6月25日 AFP】東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所事故で放射性物質に汚染された土壌の浄化に役立てようと、ヒマワリを育ててその種を福島県に送る活動が行われている。

 この「福島ひまわり里親プロジェクト」は、放射性物質を吸収するとされるヒマワリを植えて土壌中の放射性物質の除去に役立てようという考えで、5月に福島県の民間人や公務員らが立ち上げた。賛同者たちにヒマワリの種を送ってことし植えてもらい、そのヒマワリからとった種を福島県に送り返し、来年の夏に向けて福島県で植えようという試み。

 広い地域を黄色のヒマワリ畑にし、希望と復興の象徴として、観光客が戻ってくることを目指す。「NASA(米航空宇宙局)が驚くような黄色い大地」にすることが目標だという。

 キャンペーンの発起人、半田真仁さんは「寄付とは違って、花を植えてもらう活動。母親も、子どもに祈りのようなものだよと伝えることができる」と語る。また「福島県に観光客が戻ってほしい」と述べ、「子どもたちが遊べるようヒマワリで巨大迷路を作りたい」と語った。(c)AFP