【5月18日 AFP】英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II、85)は17日、アイルランドを訪問し、英国からの独立を勝ち取るために戦った兵士の記念碑に献花した。

 英国王がアイルランド入りするのは、1937年の同国独立後は初めてで、女王の祖父にあたるジョージ5世(George V)以来100年ぶり。

 4日間の訪問日程は、16日夜に首都ダブリン(Dublin)近郊で爆発物が発見された影響もあり、同国史上まれに見る厳戒体制のもと始まった。

 女王は、メアリー・マカリース(Mary McAleese)大統領とともに、ダブリンのガーデン・オブ・リメンブランス(Garden of Remembrance)を訪れ、解放闘争を戦った兵士の記念碑に花輪をささげた。

 だが、おごそかな雰囲気とは対照的に、警官隊に阻まれ数百メートル離れた場所に集まった共和主義のデモ隊数百人がシュプレヒコールを上げ、英国旗に火を付けるなどして女王訪問に抗議した。

 女王の訪問は、一方では、英国統治領の北アイルランドでようやく和平が成ったあとの両国関係改善のしるしとして歓迎されている。(c)AFP/Robin Millard

【関連記事】アイルランド首都近郊で爆発物見つかる、英女王訪問直前
【動画】献花するエリザベス女王(YouTube/AFPBB News公式チャンネル)