【5月3日 AFP】英国のウィリアム王子(Prince William、28)とキャサリン妃(Kate, Duchess of Cambridge)が結婚式の夜のパーティーで踊ったファーストダンスは、故ダイアナ元妃(Princess Diana)が大好きだったエルトン・ジョン(Elton John)の『Your Song(僕の歌は君の歌)』のカバーだった。地元紙が伝えた。

 ロンドン(London)のバッキンガム宮殿(Buckingham Palace)で開かれたダンスパーティー。英大衆紙サンデー・ミラー(Sunday Mirror)やタブロイド紙ニューズ・オブ・ザ・ワールド(News of the World)によると、ロイヤルカップルがファーストダンスに選んだのは英歌手エリー・グールディング(Ellie Goulding)がライブで歌う『Your Song』だった。

 だが、新郎新婦が踊ったのはわずか30秒ほど。ウィリアム王子はすぐに、DJに速いペースの曲をリクエストしたという。

 入念な準備に沿って行われた結婚式を終え、ゲストら300人も、パーティー会場でようやくくつろぐことができた様子だった。

■ヘンリー王子のスピーチ

 パーティーでは、新郎介添人のヘンリー王子(Prince Harry、26)によるスピーチも行われた。

 ヘンリー王子は、兄ウィリアム王子の生え際が薄くなってきていることを度々指摘して兄をからかい、新婚カップルの公式な称号である「ケンブリッジ公爵(Duke、デューク)と公爵夫人」を言い換えて「野郎(Dude、デュード)と公爵夫人」と呼んでは、2人を笑わせた。

 さらにヘンリー王子は、ずっと女きょうだいが欲しかったと述べ、新しい姉とこんなに仲良くなれたことがうれしいと語った。これにはキャサリン妃もほろりと涙をこぼしたという。ニューズ・オブ・ザ・ワールド紙が「インサイダー」の情報として伝えた。

■若者たちは午前3時まで歌い踊る

 年配のゲストたちは夜がふける前に退席したが、若者たちと新婚カップルはシャンパンやモヒートカクテルを飲み、午前3時までパーティーを続けたという。

 友人たちは、「She loves you, yeah, yeah, yeah」とビートルズ(Beatles)の曲で新婦を称え、最後にはキングス・オブ・レオン(Kings of Leon)の『セックス・オン・ファイア(Sex on Fire)』がフロアを揺らした。

 パーティーの最後には、ヘンリー王子が「お帰りの際には、上の階の家族たちを気づかってあげてください。それとご近所のみなさまを起こさないように」と、ゲストたちに呼び掛けた。ちなみに、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)とフィリップ殿下(Prince Philip)は、この夜はバッキンガム宮殿を離れていたとのこと。

 ウィリアム王子は週明けから空軍の仕事に戻る予定で、新婚カップルのハネムーンはしばらく先になるもようだ。(c)AFP


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