【4月10日 AFP】ケイト・ミドルトン(Kate Middleton)さんは、英国のウィリアム王子(Prince William)との結婚を10年近く待ち望んでいた――だから結婚式の出席者に、式の2時間半前に到着するようにたのんだとしても、無理な注文とまでは言えないだろう。

 英王室が7日に発表した、4月29日にロンドン(London)のウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)で執り行われる結婚式のスケジュールによると、約1900人の出席者たちの大半は、式の2時間半前となる午前8時半に寺院に到着するよう要請を受けた。

 8時半に到着するのは、ウィリアム王子やケイトさんの友人たち、ケイトさんの故郷のパブオーナーや肉屋店主、王子の支援する慈善団体の代表者ら。

 外国の要人や王室関係者は、午前10時までに到着する予定。英王室関係者はその後で、最後にケイトさんと父親のマイケル(Michael)さんが登場する。

■式は午前11時から1時間15分

 式は午前11時に始まり、12時15分に終わる。そして新婚カップルがバッキンガム宮殿(Buckingham Palace)のバルコニーから、祝福に集まった群衆に手を振ることになる。

 宮殿関係者は、ウィリアム王子とケイトさんのキスが交わされる時間については明らかにするのを拒否した。これは、1981年に行われた王子の両親、チャールズ皇太子(Prince Charles)と故ダイアナ元妃(Princess Diana)との結婚式以来の伝統となっている。

 1940年に対独空中戦でバトル・オブ・ブリテン(Battle of Britain)を繰り広げ、英軍に勝利をもたらした航空機が2人を祝福。その後、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)の主催する披露宴で、600人の出席者から祝福を受ける。

 ロンドン観光局(Visit London)によると、通常の1日あたり50万人の観光客に加え、結婚式を目当てにさらに60万人の観光客がロンドンに集まるとみられている。

 観光客の多くは結婚パレードの順路に集まるとみられるが、ハイドパーク(Hyde Park)とトラファルガー広場(Trafalgar Square)でも、巨大スクリーンで式典が放映されるという。(c)AFP