【4月6日 AFP】気球で世界一周、ボートで大西洋横断、宇宙旅行など、数々の冒険に挑戦してきた英ヴァージン(Virgin)グループのリチャード・ブランソン(Richard Branson)会長(60)が、また大胆な冒険企画を発表した。世界各地の深海を、「空飛ぶ小型潜水艇」で探索するという「ディープ・シー・プロジェクト」だ。

 ブランソン会長は、米カリフォルニア(California)州ニューポートビーチ(Newport Beach)の自家用ヨットに報道陣を招待し、この1人乗りの翼付き新兵器を公開した。

 カリブ海にある英領バージン諸島にブランソン氏が所有するネッカー・アイランド(Necker Island)に近い大西洋(Atlantic)のプエルトリコ海溝(Puerto Rico Trench)も、探索候補の1つだ。最深部の深さが8605メートルという同海溝の探索は、まだ誰も達成していない。

 ブランソン氏自身も、少なくとも1回は深海探索に加わるという。「こんな好機を逃すなんて悔しすぎるよ。これだけ魅力的な挑戦には、『イエス』というしかないだろ」と語るブランソン氏。「もし生きて帰ってこれたら、きっと夕食に楽しい話題を提供できるだろうね」と付け加えた。(c)AFP/Michael Thurston