【3月29日 AFP】ロンドン警視庁は28日、英政府の緊縮財政に反対するデモがロンドン(London)で週末に行われ、一部が暴徒化したことを受け、来月のウィリアム英王子(Prince William)とケイト・ミドルトン(Kate Middleton)さんの結婚式が暴力行為の標的にされる可能性がないか、入念に調査する方針を示した。

 26日のデモでは、平和的に行進していた25万人のデモ隊から抜け出した小規模グループが暴徒化し、200人が拘束された。

 ロンドン警視庁公安部のボブ・ブロードハースト(Bob Broadhurst)部長は、28日のデーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)に対し、デモの一部暴徒化について、「路上には暴力行為を支持するような欲望が生じているようだ」と語った。

 ブロードハースト部長は声明で、前年起こった大学授業料引き上げに対する抗議デモ以来、4月29日のウィリアム英王子の結婚式での暴力行為発生リスクを注視してきたと説明し、「26日(のデモ)は、われわれが暴力行為に直面するか否かのリトマス試験紙だった。懸念は明らかになった。結婚式が標的にされるのか否か、はっきりさせなければならない」と述べた。

 週末のデモの一部暴徒化については、警察が十分な対応をしなかったとの批判も上がっている。(c)AFP

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