【3月21日 AFP】日本を襲った巨大地震と津波を受け、北朝鮮当局は前週末、ペットや家畜に異常な行動があったら地震の前触れかもしれないとして、注意を払うよう国民に呼びかけた。

 19日の国営朝鮮中央通信(Korean Central New AgencyKCNA)と20日の朝鮮労働党の機関紙・労働新聞(Rodong Sinmun)は、犬が絶え間なく吠える、牛がえさを食べなくなる、馬が馬小屋からしきりに逃げようとするなどの例が見られたときは注意するよう、国民に警告した。

 動物の異常行動から地震を予知できるかどうかについては、肯定的・否定的な証拠がそれぞれあるが、米誌ナショナル・ジオグラフィック(National Geographic)によると、2004年のインド洋大津波の際はゾウが高台に上ったり、犬が外に出るのを嫌がったり、フラミンゴが低地の繁殖地を捨てて逃げるなど、多くの動物が災害発生前に安全な場所に逃げたことが観察されたという。

 地震の前に動物が通常とは異なる行動を起こすのは、低周波数の電磁信号が原因だとの可能性が指摘されている。(c)AFP