【3月2日 AFP】ロシアの首都モスクワ(Moscow)にある派手さで知られるナイトクラブが、「プーチン・パーティー」と題したダンスナイトを企画し、宣伝フライヤーでウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相は「欲望の対象」と打ち上げている。

 このクラブはモスクワ中心部にある「ライ(Rai、天国の意)」。1日、モスクワの繁華街、ノーヴイ・アルバート(新アルバート、Novy Arbat)通りいっぱいにかけられた宣伝用の横断幕には「プーチン・パーティー わたしは首相を欲している」のキャッチコピーが躍った。

 しかし、ロシア当局の反応は「中止させることもできる」と芳しくない。プーチン首相の広報担当秘書官も即日、個人の名前や肖像を本人の断りなく使用しており、違法にあたらないかどうか弁護士に相談するとコメントを発表した。

■プーチン首相、女性客の投票で「欲望の対象」に

 一方、店のウェブサイトにアップされているイベントフライヤーは、「欲望の対象」を選ぶ投票用紙のデザインで、プーチン首相の名前に赤い口紅のキスマークがついている。

 クラブのディレクター、アルチョーム・シャトロフ(Artyom Shatrov)氏はAFPの取材に、首相秘書官の発言は気にせず、予定通りプーチン・パーティーを開催すると語った。「誰にも中止しろと言われてないし、クレムリンからも何も言ってきていない。中止する理由がないね」

 パーティーのテーマは、クラブの女性客にアンケートをとって選んだもので、サッカー選手のデビッド・ベッカム(David Beckham)や俳優のブルース・ウィリス(Bruce Willis)などのリストの中から、プーチン首相が選ばれたのだと言う。「一種のジョークさ。何も政治的なもんじゃないよ」(c)AFP/Anna Malpas

【参考】モスクワのナイトクラブ「ライ」の「プーチン・パーティー」宣伝ページ(ロシア語)