建設中の超高層ビル72階でキツネ発見 ロンドン
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【2月27日 AFP】ロンドン(London)で建設中の英国一の超高層ビル「シャード(Shard)」の72階に、2週間近くキツネが暮らしていたことがわかった。関係者が25日、語った。
シャードは現在高さ288メートル以上。完成時には欧州一の高さの超高層ビルになる。キツネは、このビルの72階で、英首都のパノラマ風景を眺めながら暮らしていた。
キツネは、およそ2週間にわたってビルの中を逃げ回ったが、17日についに地元の保健当局職員らに捕獲された。キツネはビルの中央階段を上って72階まで到達したとみられている。
救助者らに「ロメオ」と名付けられたこのキツネは、動物保護センターで医療検査を受けたが、けがもなく健康状態も良かったため、ビルの近隣の地上に放されたという。
「あまり食べ物にありつけていなかったこと以外は、ロメオの健康状態は良好だった」と、リバーサイド動物センター(Riverside Animal Centre)創設者のテッド・バーデン氏は語った。
「しっかり検査して栄養豊富な食事を数回与えて、『キツネが地上72階の高さで暮らすように作られたのだったら、今ごろとっくに羽が生えているはずだろう?』と(ロメオに)言って聞かせたよ」
放たれた後、キツネは「シャードをちらりと一目見てから、反対方向にトコトコと駆けていった」(バーデン氏)という。(c)AFP