【1月11日 AFP】ドイツ東部ライプチヒ(Leipzig)の動物園で飼育されているメスのフクロネズミ「ハイジ(Heidi)」はまだ一般公開すらされてないが、すでにネット上で大人気となっている。米SNSフェースブック(Facebook)のハイジのページに集まるファンは6万5000人を超えた。

 ハイジは推定2歳半。米ノースカロライナ(North Carolina)州の動物保護施設の外に姉妹のナイラ(Naira)とともに捨てられていたところを保護され、前年の5月からドイツのライプチヒ動物園で飼育されている。

 動物園関係者によると、ハイジの寄り目は捨てられる前の食生活か、太りすぎて目の裏側にたまった脂肪が原因の可能性があるという。それ以外は健康そのもので、寄り目も「見た目以外には問題ない。夜行性なので鼻を使って行動するからね」(動物園関係者)という。

 ハイジの人気は、2007年にベルリン動物園(Berlin Zoo)で人気者になったホッキョクグマのクヌート(Knut)を思い起こさせる。クヌートは米エンターテインメント誌「ヴァニティ・フェア(Vanity Fair)」の表紙も飾るほどの世界的人気を集め、多くのビジネスチャンスを生み出した。

 すでにハイジのぬいぐるみを製造しているドイツのメーカーもあると報じられており、またハイジの歌を歌った少女3人も人気を博している。しかし、ライプチヒ動物園はハイジの「積極的なマーケティング」をする計画は特に無く、寄付などがあった場合はボルネオ(Borneo)島のサイの保護活動に使うつもりだという。

 ハイジとナイラは、もう一匹のオスのフクロネズミ、テディ(Teddy)と共に7月1日から一般に公開される。ハイジのフェースブックには「わたしのところには7月1日から遊びに来ることができるよ。でも6万5000人いっぺんに来ないでね」というハイジからのメッセージが掲載されている。(c)AFP