【1月8日 AFP】ドイツで家畜飼料から人体に有害なダイオキシンが検出された問題で、当局は7日、4700か所以上の農場を閉鎖し、汚染された疑いのある卵10万個を処分したと発表した。

 ダイオキシンは大量に摂取するとがんを発症させるおそれのある有害物質。ドイツ食料・農業・消費者保護省の報道官は定例会見で、「現在、農場施設と企業など4709か所が閉鎖している」と述べた。そのうち4468か所は同国北西部ニーダーザクセン(Lower Saxony)州に集中している。

 ドイツには37万5000か所の農場があるが、閉鎖は養豚場を中心にドイツ全16州中8州に広がっている。農場はダイオキシンに汚染されていないことがわかるまで閉鎖が続く。

 ドイツ北部シュレスウィヒ・ホルシュタイン(Schleswig-Holstein)州のHarles und Jentzsch社が、ダイオキシンに汚染された工業用脂肪酸最大3000トンをドイツ国内5州の家畜飼料メーカー約25社に供給したことが原因とみられている。この工業用脂肪酸のうち2500トンは前年11~12月にニーダーザクセン州の家畜飼料メーカーに供給され、飼料に使われていた。(c)AFP/Audrey Kauffmann

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