【12月20日 AFP】アラブ首長国連邦(UAE)・アブダビ(Abu Dhabi)の高級ホテル「エミレーツパレスホテル(Emirates Palace Hotel)」に登場した「史上最も高価なクリスマスツリー」に対し、イスラム教の国で行き過ぎとの批判の声が出ており、ホテル側は弁解に努めている。

 英字紙ガルフニューズ(Gulf News)が「1100万ドルのクリスマスツリーをめぐる騒動(Trouble over 11 million dollar Christmas tree)」との見出しで掲載した記事によると、エミレーツパレスホテルは、「UAEの多くのホテルの慣習に従ったまでだが、確かに多少、豪華すぎるかもしれない」と認めたうえで、「クリスマスツリーを飾ることで、母国や家族から離れた滞在客にもクリスマスシーズンを祝う気持ちを共有してもらう」と、ツリーの意義を説いた。さらに、ツリーを展示することは「寛容と忍耐に基づくアラブ首長国連邦の政策が許容する範囲内だ」と強調した。

 またツリーに飾られたダイヤモンド、真珠、エメラルド、サファイアなどの宝石181個については、アブダビの宝飾店スタイル・ギャラリー(Style Gallery)から借り受けたもので、クリスマスシーズン後には返却されると説明。ホテルは宝飾ツリーの展示場所を提供しているだけで、ツリーの装飾費は全て同店が負担しているという。(c)AFP

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