【12月14日 AFP】中国・北京(Beijing)で11日、サンタクロース姿の外国人の一団が酔った勢いで天安門広場(Tiananmen Square)に入り込み、警官隊に追い出されるという一幕があった。

 これは、世界各地で行われたサンタクロースの仮装で大勢が市内を練り歩く「サンタコン(SantaCon)」というイベントを、同市在住の外国人たちが楽しんでいた最中の出来事。

 サンタコンは、まる1日続くイベントで、北京では居酒屋めぐりというスタイルをとっているが、イベント開始から4時間ほど経ったころ、参加者数十人が天安門広場に流れ込んだ。

 参加者の1人によると、サンタコン参加者らが記念写真を撮ろうと広場の一角に集まったところ、警備にあたっていた警官が歩み寄り、「君たちの行動は、社会的な迷惑行為にあたる。今すぐ広場を立ち去りなさい。天安門に来たいのなら、適切な方法で来なさい」と警告したという。

 「それで、みな一目散に散っていったよ。面倒に巻き込まれたくないからね。警官たちは追いかけてきたけど、天安門を出た後は、問題は起きなかったよ」と、別の参加者はAFPに語った。

 国営紙・環球時報(Global Times)によると、あるサンタクロース姿の泥酔した参加者は「ぼくのクリスマスは中国に盗まれた」と嘆いていたという。

 一方、AFPの取材に応じた参加者は、「みんな、天安門広場から追い出される状況を楽しんでいたと思うよ。飲み歩きイベントだけじゃ、つまらない。ちょっとしたスリルもいいよね」と語った。(c)AFP