【12月12日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相は10日夜、サンクトペテルブルク(Saint Petersburg)で開催されたチャリティーコンサートで、ピアノの腕を披露した。

 ロシア政府のウェブサイトによると、コンサートには、女優のシャロン・ストーン(Sharon Stone)やモニカ・ベルッチ(Monica Bellucci)、俳優のミッキー・ローク(Mickey Rourke)などそうそうたるメンバーが出席。プーチン首相のテーブルには、イタリア人女優のオルネラ・ムーティ(Ornella Muti)が座った。

 司会者が首相に1曲弾かないかと声をかけたところ、プーチン首相は「大多数の人と同じくわたしは歌も踊りもうまくはないが好きだ」と述べ、舞台上のグランドピアノの前に腰掛けた。

 プーチン首相が弾いたのは、ソ連時代の懐メロ「どこから祖国は始まるか」。7月に、米国でロシアの諜報員として暗躍していたとしてロシアに引き渡されたスパイたちと共に歌った曲だ。

■英語の歌も熱唱

 さらに、首相はマイクの前に立って、ジャズバンドの伴奏でルイ・アームストロング(Louis Armstrong)の「ブルーベリー・ヒル(Blueberry Hill)」をたどたどしい英語で熱唱。観客は立ち上がって聴き入った。

 その後、フランスの俳優ジェラール・ドパルデュー(Gerard Depardieu)がロシア人詩人のセルゲイ・エセーニン(Sergei Yesenin)の詩をフランス語で朗読。シャロン・ストーンはシンガー・ソングライターのポール・アンカ(Paul Anka)の歌に合わせて踊りを披露した。

 そしてフィナーレでは、ロシアのバンドとプーチン首相、そして観客らがひとつになって大熱唱する様子がテレビで放映された。コンサートが終わり、時計の針が12時を回った後にもパーティーは終わらず、ゲストらは貸し切りでロシア美術館を訪れた。

 プーチン首相はたびたび有名人と交流することで知られており、最近では「世界トラ・サミット(International Tiger Conservation Forum)」に出席した米俳優レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)と会談した。ディカプリオはその際、自分がロシア人のハーフであると語っていた。(c)AFP

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