【12月2日 AFP】ブラジル・サンパウロ(Sao Paulo)地区選挙裁判所は1日、10月3日の総選挙で連邦議員に当選した有名テレビ道化師「Tiririca」ことフランシスコ・オリベイラ(Francisco Oliveira)氏(45)が、憲法で議員の要件とされている読み書きの能力を有していることを確認したと発表した。

 オリベイラ氏は、金髪のカツラにカラフルな衣装を着た道化師姿でテレビに登場する選挙キャンペーンを行った。「連邦議員は何をする仕事?おれは全然わからない。だけど投票してよ。そしたらおれが教えてやるよ」といったセリフで人気を博し、全国で最大得票となる130万票を獲得して当選していた。

 しかし、オリベイラ氏が議員になれば議会への信用が失墜するとして、複数のベテラン議員らが同氏の読み書き能力を確かめるよう申し立てたため、オリベイラ氏は読み書き能力のテストを受けることになった。

 担当した判事によるとオリベイラ氏はテストで「書くことには困難があるものの、(文章の)文脈を理解する最低限の能力」を示したという。裁判所は「読み書きがまったくできない場合にのみ議員の資格がないと考える」との声明を発表し、オリベイラ氏は晴れて議員になれることになった。(c)AFP

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