【11月30日 AFP】英王室のウィリアム王子(Prince William、28)は父親のチャールズ皇太子(Prince Charles)を差し置いて国王の座につく気など毛頭ないと、英日曜紙サンデー・テレグラフ(Sunday Telegraph)が28日、王子の側近の話として報じた。
 
 ウィリアム王子はチャールズ皇太子に次ぐ王位継承権をもつが、英王室に長く仕えるこの側近によると、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)の後継として王位に就くのはチャールズ皇太子だと、王子が考えていることは明らかだという。

 また、ウィリアム王子は英国王としてチャールズ皇太子よりも王子を望む声があることを承知してはいるが、王子は周囲に左右されない強い性格であるうえ、英王室における自身の立場を自覚しており、王族の『食物連鎖』のなかではかなり下のほうにいると認識している。こうしたことからも、ウィリアム王子は継承順位を飛び越えて王位を手にする考えは全く持っていないと、この側近は断言した。

 また、この側近によると、王子と父親のチャールズ皇太子は非常に親しい関係にあり、ウィリアム王子は「信じられないほど真摯に父親を支え、公務を手伝っている」という。

 王位継承については、チャールズ皇太子とウィリアム王子のいずれも自然の流れにまかせる意向で、王室内でも世代を飛び越えた王位継承を示唆する動きは全くないと、この側近は語っている。

 21日に公表された世論調査では、英国人の多くが次の英国王夫妻には、チャールズ皇太子とカミラ夫人(Camilla、Duchess of Cornwall)よりも、ウィリアム王子と婚約者のケイト・ミドルトン(Kate Middleton)さん(28)がふさわしいと答えている。(c)AFP

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