スペインの女性、「太陽」の所有権を主張
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【11月27日 AFP】雨のよく降るスペイン・ガリシア(Galicia)自治州の女性が26日、地元公証役場で「太陽」の所有権を登記したと発表した。 アンヘレス・デュラン(Angeles Duran)さん(49)は、スペイン紙エル・ムンド(El Mundo、電子版)の取材に、月や太陽系の惑星のほとんどの所有権を登記した米国人男性の話を見かけ、9月に自分も太陽を登記したと語った。 国際社会では、国家が恒星や惑星の所有権を主張してはならないとの合意はある。しかし、個人がそれを主張することについてはなんの取り決めも無い、とデュランさんは語る。 「なんの妨害も無かった。わたしは法的に所有権を主張した。わたしは愚か者じゃないし法律をよく知ってる。誰もができたことだけど、思いついたのはわたしが初めてだったのね」(アンヘレス・デュランさん) 公証役場の作成した文書は、デュランさんが「スペクトル型G2の恒星で太陽系の中心に位置、地球から約1億4960万キロメートルの距離にある太陽の所有者」であると明記している。 ■これからは利用料を払ってください さて、所有権を獲得したデュランさんは、これから「太陽を使う人」全員から利用料を徴収する考えだという。 利用料のうち50%をスペイン政府、20%をスペインの年金基金に寄付する考えらしい。さらに10%を研究費に、10%を世界の飢餓撲滅に、最後に残った10%を自分で使うとのこと。 「ものごとを正しくやるべきときが来たのよ。収入を生みだし、景気を良くして、人びとの生活を良くする方法があるなら、やるしかないでしょ?」とデュランさんは問いかけた。(c)AFP