ブッシュ前米大統領が回顧録、イラク大量破壊兵器なしの報告に「吐き気」
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【11月3日 AFP】2年前に米大統領を退いてからほぼ沈黙を守ってきたジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前米大統領の回顧録『Decision Points(決断のとき)』が9日に発売されるのを前に、その一部が2日の米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)に掲載された。
これによると2004年の2期目の大統領選を前に、タカ派のディック・チェイニー(Dick Cheney)前副大統領が立候補を辞退すると申し出たことを明かし、「その提案を受け入れるかどうか、何週間も悩んだ」と告白。
「彼は重要な役割を果たしていたがメディアや左派からの批判が彼に集中し、わが政権のダースベイダー(映画『スター・ウォーズ(Star Wars)』の悪役)になってしまった」としている。最終的にブッシュ氏は仕事をする上でチェイニー氏を不可欠だと判断し、2人は2期目を務めることになった。
また、ブッシュ前大統領がイラク進攻の根拠とした大量破壊兵器はなかったとの報告を受けたときは「吐き気がするほどの嫌悪感を覚えた」と述べて自らの誤りを認めた一方、米中央情報局(Central Intelligence Agency、CIA)が、9.11米同時多発テロの容疑者に対して拷問や強圧的な尋問手法をとったことについては結果的に「多くの人命を救った」と肯定している。
特に米同時多発テロの主犯格のひとりとされる国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)のハリド・シェイク・モハメド(Khalid Sheikh Mohammed)被告に水責めを行ったことについては、「明らかに正しかった」と言い切っている。(c)AFP
これによると2004年の2期目の大統領選を前に、タカ派のディック・チェイニー(Dick Cheney)前副大統領が立候補を辞退すると申し出たことを明かし、「その提案を受け入れるかどうか、何週間も悩んだ」と告白。
「彼は重要な役割を果たしていたがメディアや左派からの批判が彼に集中し、わが政権のダースベイダー(映画『スター・ウォーズ(Star Wars)』の悪役)になってしまった」としている。最終的にブッシュ氏は仕事をする上でチェイニー氏を不可欠だと判断し、2人は2期目を務めることになった。
また、ブッシュ前大統領がイラク進攻の根拠とした大量破壊兵器はなかったとの報告を受けたときは「吐き気がするほどの嫌悪感を覚えた」と述べて自らの誤りを認めた一方、米中央情報局(Central Intelligence Agency、CIA)が、9.11米同時多発テロの容疑者に対して拷問や強圧的な尋問手法をとったことについては結果的に「多くの人命を救った」と肯定している。
特に米同時多発テロの主犯格のひとりとされる国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)のハリド・シェイク・モハメド(Khalid Sheikh Mohammed)被告に水責めを行ったことについては、「明らかに正しかった」と言い切っている。(c)AFP