【10月14日 AFP】チリ北部のサンホセ(San Jose)鉱山の落盤事故で、地下に閉じこめられた作業員33人全員の劇的な救出劇のなか、1人の男性をめぐる愛憎劇にも決着がついた。

 この男性は、21番目に引き上げられた電気技師のヨニ・バリオス(Yonni Barrios)さん(50)。事故発生後、28年間連れ添った妻マルタ・サリナス(Marta Salinas)さんと、愛人のスサナ・バレンスエラ(Susana Valenzuela)さんは共に、バリオスさんが愛しているのは自分だと主張していた。

 そして13日、救出用カプセルから歩み出たバリオスさんが抱き合ったのは・・・愛人バレンスエラさんだった。

 チリ各紙は、バリオスさんとサリナスさんは正式に離婚はしていないものの数年前から別居しており、バリオスさんの心はバレンスエラさんにあると報じている。

 現地紙エスペクタドール(Espectador)によると、サリナスさんは報道陣に「彼が無事で嬉しい。神様がくれた奇跡です。でも、救出現場には行きません。彼は私に(救出現場に)来て欲しいと言ったのですが、別の女性にも同じことを言っていました。私には良識がありますから。私を取るか、彼女を取るか、という問題なんです」と語ったという。(c)AFP

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