【9月26日 AFP】米ニューヨーク(New York)マンハッタン(Manhattan)のオークションハウス、ガーンジーズ(Guernsey's)で24日、著名人にまつわる品などのオークションが行われたが、低迷する経済情勢を反映して低調な結果に終わった。

 映画『スーパーマン(Superman)』(1978)でクリストファー・リーヴ(Christopher Reeve)が着用したマント(予想落札価格 1万5000ドル、約130万円)や、米ロックバンド、ドアーズ(The Doors)のジム・モリソン(Jim Morrison)のサングラスとステージ衣装(同2万ドル、約170万円)、エルビス・プレスリー(Elvis Presley)が身につけていた金とダイヤのブレスレット(同50万ドル、約4200万円)、英国のダイアナ元妃(Princess Diana)のダイヤと南洋真珠のネックレス(同150~250万ドル、約1億3000万~2億1000万円)、映画『十戒(The Ten Commandments)』(1956)で主演のチャールトン・ヘストン(Charlton Heston)が振りかざした小道具の石板、さらにはエッフェル塔(Eiffel Tower)の階段の一部、自由の女神の鼻孔の鋳型などなど104点が出品されたが、ほとんど売れなかった。 

 景気が悪いので売り主にはあまり強気にならないよう言っていたという同社のアーラン・エッティンガー(Arlan Ettinger)社長は、「最低競売価格が高すぎた」と肩を落とす。最低競売価格は売り主とオークション会社の間で合意した価格で、通常、明らかにされることはない。入札価格がこれを下回ると物品が競売から取り下げられるが、そのようなケースは比較的珍しい。

 この日の最も高額の買い物をしたのは、映画『マルタの鷹(The Maltese Falcon)』に登場した小さな像を30万5000ドル(約2570万円)で落札した米国の富豪スチュワート・ラー(Stewart Rahr)氏だった。ラー氏の友人、米俳優レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)氏も、会場には現れなかったもののオークションに参加した。(c)AFP