【9月4日 AFP】フィンランド・オーランド(Aaland)諸島沖で見つかった難破船の残がいから積み荷のシャンパンを回収していたダイバーらが2日、飲用可能な世界最古のビールを引き上げた。地元のオーランド自治州当局が発表した。

 約200年前に沈没したとみられているこの難破船の残がいにシャンパンがあることが7月に分かり、数日前からシャンパンの引き上げ作業が行われていた。オーランド自治州の広報担当者は、「世界最古の瓶ビールだと確信している」との声明を出した。

 残がいが見つかった水深約50メートルの海底は、水温が一定で光も弱いため保存には理想的な環境だった上、瓶内部の圧力が水圧より高かったため、海水がコルク栓から瓶の中に入ることもなかったという。
 
 シャンパンだけでも数万ユーロ(数百万円)の価値があると見積もられている。法的には残がいの所有権はオーランド自治州にあるが、シャンパンの処理はまだ決まっていない。(c)AFP

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