【9月3日 AFP】ロシアの首都モスクワ(Moscow)は今週末、863歳の誕生日を迎えるが、モスクワで古代の硬貨が見つかったことから、ここにきて「実年齢」に疑惑の声が上がっている。

 インタファクス(Interfax)通信は2日、モスクワで古代の硬貨を発掘したとする考古学の重鎮アレクサンダー・ベクスラー(Alexander Veksler)氏の話を伝えた。

「モスクワはまもなく863歳を迎える。歴史に刻まれた日だ。だが、この日よりもっと古いものが見つかった」

 同氏によると、硬貨は1000年以上前のものだという。「つまり、モスクワの1000歳をもうとっくの昔に祝っていなければならない」

 モスクワの起源は、ユーリ・ドルゴーキー(Yury Dolgoruky)公が友人たちを街に招いたとの記録が残っている1147年のこととされている。モスクワ市民は毎年9月初旬にモスクワの誕生日を祝い、ストリートパーティーや花火などで盛り上がる。

 だが今年は、前月の記録的な猛暑で森林火災が各地で発生し、モスクワがスモッグで覆われるなどしたため、祝賀行事は控え目に行われるという。(c)AFP